徒然なるままに読書録

書評ブログです。

嫌われる勇気を読んで

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

「嫌われる勇気」というタイトルから、
周りのことは気にするな!嫌われても良いから好きに生きなさい。
というような内容なのかな?と思いましたが、
そこは裏切られました笑
「自己受容」、「他社信頼」、「他社貢献」を謳っているので、アドラー先生は社会は大事にされていらっしゃいますね。

「トラウマ」、「コンプレックス」を否定するところから始まるので、
トラウマやコンプレックスに囚われて生きてきた私にとっては
結構センセーショナルな内容に感じました。

やっぱり今の自分を過去のせいにしても何にもならないな、未来を向いて生きていかないと!という前向きな気持ちになります(・∀・)

また本書の対話形式はかなり新鮮でした。
哲人と青年の話し方がやや古風で、昭和の本に親しんで来た者としては、ふふふとなります。

ただ、はじめに書いたとおりで、タイトルと内容が完全に対応しているのか?とか、
さらにはアドラー的な考え方がこの世の全ての人間に果たして適応できるのか?
とか、個人的な疑問は残りましたが、
アドラー心理学を学ぶはじめの一歩を踏み出す人には
これ以上ないと言ってもいいほどの良書なのではないでしょうか。